こんにちは!ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。
日本人の国民食ともいえるラーメンですが、実はまだラーメン店が一店舗もない市や町が存在するのをご存じでしょうか?
今回の舞台は秋田県男鹿市。なんと男鹿の船川地区には、2023年現在ラーメン屋が一軒もないのだそう。
今年はラーメン消費量日本一に山形市が選ばれたりと、東北地方はラーメンが盛んなイメージだったけれど、まだまだラーメン屋さんがない地域もあるんだな…
そこで、博多発祥の世界に展開するラーメン店「一風堂」を運営する「株式会社力の源ホールディングス」さんと、秋田県男鹿のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ株式会社」さんがタッグを組み「男鹿ラーメンプロジェクト」を発足。
そして遂に、2023年7月に男鹿駅前にラーメン店をオープンされるということで、オープンに先駆けて先行試食イベントに行ってまいりました!
日本酒とラーメンのコラボということで、珍しくお酒とともにラーメンを味わってきました。早速ご紹介していきましょう!
JR浜松町駅から徒歩約3分ほどの『一風堂スタンド 浜松町店』
今回のイベント会場はこちら!
普段は看板の博多豚骨ラーメン「白丸」や「赤丸」に限らず、ちょい呑みにもぴったりのおつまみや日本酒なども提供している「一風堂スタンド 浜松町店」。
席に案内されると、早速今回頂くメニューが目の前に。
まずは、稲とアガベ5種飲み比べ・直営レストラン「土と風」のシェフが作るおつまみを頂きます!
「稲とアガベ」オリジナル日本酒×おつまみのペアリングに舌鼓を打つ
■1品目「秋田の野菜と発酵マヨ」&「稲とブドウ 瓶内二次発酵」
■2品目「男鹿産サバのエスカベッシュ」&「稲とホップ」
■3品目「いぶりがっこのウフマヨ(発酵マヨ 青のり)」&「DOBUROKUホップ」
■4品目「高原比内地鶏のリエット パウンドケーキ」&「稲と日本茶」
どのおつまみもとても美味で一瞬でなくなってしまう…!
特に印象的だったのが、一品目の「発酵マヨ」。「廃棄リスクのある食材を宝物に変える」というコンセプトのもと、卵黄の代わりに酒粕を主原料とした植物性のマヨネーズとのことで、通常のマヨネーズと比べると軽い口当たりでいくらでも野菜を食べられてしまいそうなディップソース…!
岡住さん
秋田県では、年間400トンほどの酒粕が廃棄されています。
そこで、本来廃棄されるものを活用できるように、廃棄される食材を宝物に変えるというコンセプトの食品加工所「SANABURI FACTORY」を2023年に立ち上げました。
油も通常のマヨネーズの3分の1に抑えられているそうで身体にも嬉しく、ヴィーガンの方でも食べられるようになっているのだそう。サステナブルな食材なので環境にも配慮しながら食べられます。
ペアリングで頂いた日本酒もどれも風味が立っていて、おつまみとの相性が抜群。
中でも一杯目の「稲とブドウ 瓶内二次発酵」は日本酒とワインが共存されたような、飲みやすく華やかな飲み口。「あ、これ好きやわ~~~!」と一瞬で虜になった日本酒でした。
お酒が弱いながらもいろいろ飲み比べて思ったのは、ドライなものよりも旨味が強めのものが私は好みだということ(分かってよかった)
甲州という品種の葡萄と米と麹を一緒に発酵させたクラフトサケとのことで、微発泡でしゅわっとしており、ぐいぐいいけてしまう美味しさ。これはちょっとしたプレゼントや手土産にもよさそう…!
直接想いやこだわりを聞きながらペアリングを美味しく頂きました
男鹿の名産品をたっぷりと使用した「男鹿塩ラーメン」
美味しい日本酒とおつまみをたっぷりと堪能したあと、〆に「男鹿塩ラーメン」が登場!
丼の上には、三つ葉、麩がトッピングされています。下に隠れてしまっていますが、鷹の爪も入っていました。
美しく黄金色に輝くスープは、男鹿の名水・滝の頭の湧水と、秋田のブランド鶏「高原比内地鶏」の鶏ガラともみじで丁寧に出汁を取ったものに、諸井醸造の十年熟仙しょっつると男鹿の塩を使用して作られたというもの。
着丼の瞬間からふわっと香り高く、一口飲めばしょっつるのまろやかながらも力強さのある味わいに感激…!
白米とあわせてお茶漬け風にして〆ても絶対においしいやつですこれ。ぜひメニュー化した際にはサイドに白ご飯もつけてください(小声)
喉越しのつるっとした麺は、塩気の強いスープとよく合う平打ち麺。スープの旨味をいい塩梅に吸い込んでいて、いつまでも啜っていたくなる…
付け合わせには、別皿でチャーシューとメンマ、青菜が提供され、稲とアガベの麹を使用したという塩麹漬燻製チャーシューは柔らかくしっとりで絶品。程よい塩気が生ハムのよう。
あつあつのスープに少しくぐらせて食べると、また食感が変わって良い…!
そして、この「男鹿塩ラーメン」とペアリングで頂いたのが、ラーメン女子森本聡子さんプロデュースの「ラーメン専用クラフトサケ」。
さらりとしていてとても飲みやすく、お酒が強くない私でもいつの間にかおちょこが空っぽになるほど。
存在感がありつつもラーメンの味を邪魔せず、これはまさにラーメンと一緒に味わうためのお酒…!
ラーメンと日本酒。一見異なるジャンルの食と思いますが、”ご当地ラーメン”や”地酒”などを思い浮かべてみると、双方に「食を通じての地方創生・地域課題解決」の鍵を握る大きなコンテンツとしての将来性を強く感じた一日でした。
今年2023年7月に店舗をオープンする際には、今回頂いた男鹿塩ラーメンがさらにブラッシュアップされたものが提供されるそうで、他店舗展開はなく、このお店でしか食べることのできない唯一無二のラーメンになるのだとか。新たなご当地ラーメンの候補になる日も遠くないのでは…?今からオープンが待ち遠しい!
ぜひ、皆様も心待ちにしていただけると幸いです。
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