こんにちは!ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。
今回ご紹介するのは、ズバリ世界初!ピラニア出汁100%の「ピラニアラーメン」。
2019年9月20日〜9月24日の期間限定で、浅草の「NINJA CAFE & BAR ASAKUSA」で1000杯限定(各日300名限定/※20日のみ100名限定)で提供されたのですが、なんとそのお値段…
一杯5500円!!(特大ピラニアトッピング付)
値段に驚きつつも、日本ではまず食べる機会がないであろう”ピラニア”を存分に使ったラーメンを味わえるこの機会、絶対に逃すまい…と、迷うことなく行ってきました。(いや行くしかないよねこんなの)
早速ご紹介していきましょう!
最恐ピラニアラーメンを食べに「NINJA CAFE & BAR ASAKUSA」へ
つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分くらいのところにある「NINJA CAFE & BAR ASAKUSA」。
今回のイベントは、非日常イベント創造集団「Holiday Jack株式会社」が主催したもの。イベント期間中の4日間で約2000匹、300kgのピラニアを使用しているのだそう。
「世界初」「日本初」にこだわり、未だ嘗てないイベントを数々と仕掛けている当団体ですが、今回の「ピラニアラーメン」にはメディアにも今まで以上の反響があったのだとか。(そりゃそうだ)
カラッと揚げられたピラニアの素揚げとご対面!「ピラニアラーメン」
いざ、着丼です。
麺の上には、輪切りレモン、刻み生姜、三つ葉、そして特大ピラニアの素揚げがトッピングされています。
丼もずっしりと重く、金色とゴージャスさが漂う…のですが…
この顔である。いや、ピラニア怖すぎるでしょ。
アマゾン川から直輸入されたという、今にも動き出しそうで怖すぎるピラニア。
なんて鋭い歯と尖ったしゃくれ顎をしてるんだろうか…
(ちなみにピラニアは原地の言葉で「歯のある魚」という意味なのだそう)
いざご対面するとビビり始める筆者。ですが一口スープを飲んでみると…?
…んんッ!?!?!?
…鯛ダシの味に似ている!?!?
実際に食べてみると、臭みも全くと言って良いほどなく、まるで鯛ダシのスープのような味。見るからに凶暴な見た目とは打って変わってとても上品すぎる味わいに驚愕です。
塩気もちょうどよく、レモンの酸味とも相性抜群。あっさり上品なスープは、あの怖そうな見た目のピラニア出汁100%ということを忘れそうなくらい優しい味わいです。
実はラーメンの監修は、人気ラーメン店の浅草「成田屋」が行っています。
麺も自家製麺を使用しているそうで、プルっとした中細ストレート麺はスープにもよく合います。
問題のピラニアの素揚げのお味はというと、白身魚でほわっとしていて美味…!川魚ではありますが全く泥臭くもなく、醤油の香ばしさが染み込んでいる皮までぺろっと食べてしまいました。
ごちそうさまでした!
【独自①】「ピラニア」との出逢いのきっかけは6年間の世界一周
人生でもうおそらく食べることはないであろう「ピラニアラーメン」をとても美味しく頂いたわけですが、
世界最恐の魚としても知られるピラニアをなぜ”ラーメン”とコラボさせようと思ったのかが気になって仕方のない筆者…
ということで、今回は本イベントの仕掛け人である「Holiday Jack株式会社」代表の矢野氏にお話をお伺いしてきました!
ーー凶暴な魚として知られているピラニアですが、なぜ数ある魚の中でもピラニアをラーメンとコラボしようと思ったのですか?
「もともと旅人として、世界一周の旅を6年間、これまで107カ国ほど旅をしてきました。その中で1ヶ月間アマゾン川を”イカダ”で移動しながら期間中ずっとピラニアだけを釣って食べる生活をしていたのですが、帰国してからこの話をすると友人たち皆にウケが良くて(笑)。このことから、イベント企画としてやろう!と思いついたのがきっかけですね。」
(ピラニアに喰われそうになる筆者)
【独自②】先駆けは2018年11月の「ピラニア釣り堀」
ーー世界一周でピラニアとの出逢いを果たしたということですが、ピラニアラーメンの前にもイベントを行ったりしていたのですか?
「そもそものきっかけは、2017年4月1日に「ピラニア釣り堀」をエイプリルフール企画として発表したことから始まります(なんとプレスリリースまで配信)。思っていた以上にメディアからの問い合わせが殺到し、イベントとして行うつもりは無かったのですが、2018年11月に「ピラニア釣り堀」が現実になりました。大量のピラニアを輸入してくるというのに時間がかかってしまい、構想から1年以上かかってしまったのですが、結果的に3時間待ちができるほどの大盛況で終わることができました。
(せっかくなので噛まれてみたよ)
ーーそうだったのですか!それを機に新たなる”ピラニアチャレンジ”を…?!
「はい。それから1年が経ち、今度は生きたピラニアのイベントが成功したなら、「ラーメンに使う出汁として処理したものを持ち込むのも難しくないのでは」という安易な考えが頭をよぎり…またもエイプリルフールで発表したことが発端となり、本イベントの決定に至りました。
ピラニア大好き人間なわけでもなく、ピラニアおじさんな訳でもなく、、過去の世界一周の経験から、ちょっとしたウソをついたことがきっかけでこんなことになってしまいました(笑)」
【独自③】ピラニアが超高級魚となってしまった理由
ーー「ピラニアラーメン」(3000円)+「特大ピラニアトッピング」(2500円)=5500円と、ラーメン一杯の値段と考えると非常に高価かと思うのですが、これはやはりピラニアがコストがかかるのでしょうか…?
「だいたい2ヶ月ほど日本に輸入するまでにかかりますね。南米アマゾン川で捕獲してから一旦現地で塩漬けをして保存します。その後ブラジルのリオデジャネイロに送り、中を洗い冷凍保存します。そしてアメリカに輸送し、検疫に通ったものが日本に輸入され、再度輸送されるという仕組みになっていて…。
地球一周分以上移動してきているので、人件費や空輸費が大幅にかかるため高級魚になってしまったというのが正直なところです。300万円ほどかかりました。」
取材後記
一杯5500円という超高級ピラニアラーメンの裏にある話を聞いてみると、この価格設定にも納得です。
普段は喰われると恐れられるピラニアを喰ってしまおうという、人生に一度食べられるかどうかのピラニアラーメン。とても満足できました。
今後も新たなチャレンジを生み出そうと面白い仕掛けを考えているという矢野氏。乞うご期待です!
Holiday Jack株式会社のTwitterはこちら
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