独占インタビュー

世界を目指す『スーパー焼きそば』!その秘密とは!?

こんにちは!ラーメンインタビュアー岡崎美玖(@aaamiku39)です。

ラーメンはもちろん、無類の麺好きな筆者がブログを始めるにあたり、どうしても取材したかったところに今回行ってきました!

突然ですが、「ソースものが食べたい!でもお好み焼きはニオイがつくし一人じゃ行きづらい。どこ行こう・・・」そんな思いをしたことがある女の子たち、きっといるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、おそらく全人類一「焼きそば」を愛する2人が営む、焼きそば専門店。

「焼きそば」と聞くと、縁日や花火大会で食べる焼きそば、自分の家で作る焼きそばが脳裏に浮かぶ人が多いと思います。

ちなみに筆者は地元栃木県足利市のB級グルメである「ポテト入り焼きそば」が思い出の味(どうでもいい)ですが、2人の手にかかると一体どんな食べ物になるのか気になって食べてきました。

焼きそば愛に溢れる2人が営む「東京焼き麺スタンド」へ

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下北沢駅西口から徒歩10秒くらいのところにある、焼きそば専門店「東京焼き麺スタンド」。
なんとグルメ雑誌の頂点「dancyu」の編集長、植野広生氏一押しのお店だそう。

2018年7月1日にオープンし、夏以降には2店舗目である神保町店もオープン予定です。(追記:2020年7月に本店が神保町店に移転とのこと)

女性でも気軽に入店できる、カフェのような内装

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「二階にあるため入りやすく、人目を気にせずソースものを食べられると思う」と話す店内は、まるでカフェのような雰囲気・・・!階段をのぼり店内に入ると、赤のタイルで造られた壁やおしゃれな照明が出迎えてくれます。

実際にお客さんの半数以上は女性だそうで、女性向けに野菜多めのメニューも考案中だそう。なんと店内の壁やカウンターは、ほとんどが代表の黒田さんご自身で作られたのだとか。

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メニューはこちら。

今回は看板メニューの「スーパー焼きそば(750円)」を頂きます!

こだわり抜いた「スーパー焼きそば」

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注文を受けてから中華鍋で強い火力で作る焼きそばは、洗練されすぎてもはや誰にも真似できない。

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麺には、モチモチ食感の強い北海道100%の小麦で練り上げた「三河屋製麺」の生麺を使用。

味の決め手となるソースは、ブルドックベースに丸鶏で取ったベースの出汁、醤油などを合わせた無添加の自家製ブレンドで作られています。

食感のアクセントになるキャベツは季節により産地を変え、豚肉はタレに漬け込み下味をつけてから蒸すというこだわりぶり。さらに蒸してから焼くという多段階調理でよりジューシーな豚肉が出来上がるのです。

具材にキャベツと豚肉しか使っていないのは、カップ麺へのオマージュなんだとか。(シンプルイズベストということか)

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熱々の麺を口に運ぶと、まず迫りくるのがじっくりと弱火で焼かれたもっちり太麺と具材の香ばしさ。そして一気に舞い込むよくよく絡んだ甘辛〜い自家製ソースたち・・・・!!!

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左から土佐酢・特製からしマヨネーズ・七味。土佐酢をかけて食べるのは、グルメ雑誌の頂点「dancyu」の編集長、植野広生氏一押しの食べ方なんだそう。

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ふわとろぷるぷるの目玉焼きは加熱水蒸気で作り上げているため、焼き目がついていません。箸でスッと切ると溢れるとろ〜〜っとした黄身と絡めて食べれば、極上の味わいが楽しめます。

焼きそばの概念が覆されるほどの美味しさに終始感動が止まらず…
気づいたら数分でつい先ほど運ばれてきたはずの焼きそばが消えていました。

【独占①】金融業界から飲食業界へ!異色の経歴をもつ店主

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代表の黒田さん(左)とパートナーの尾高さん(右)に「焼きそば」に対する熱い想いをたっぷりと伺ってきました。

ーー元々飲食店でお仕事をされていたのですか?

黒田さん:「元々は証券会社に勤めていました。主に飲食業や食品会社、小売店の買収・合併・資金調達などの業務を行っていましたが、いつか『脱サラしたい』という思いがあって(笑)。

親戚が飲食店を経営していることもあり、飲食店を経営することに決めました。」

ーー焼きそばの専門店って珍しいですよね。なぜこういうお店を経営しようと?

黒田さん:「何の飲食を始めようかと考えた時に、幼少期の頃から大好きな「焼きそば」に着目しました。第4次焼きそばブームで専門店がちらほらと出始めたのですが、どれを食べてもしっくりこなくて・・・(笑)

ビジネス的な観点で見ても、ラーメンや、カレーなどとは違い消費者の嗜好が細分化してないので、まとまった市場として狙い得ることができるなと考えました。大企業もほとんど手を付けておらず、自分たちのような個人レベルでもまだまだ大きく狙えると思ったんです。なので『これは自分たちがやるしかないんじゃないか!』と。」

尾高さん:「現在明治大学の4年なのですが、ずっと焼きそばが好きで、『飲食店で事業を立ち上げたい』という思いが根底にありました。お金もツテもない状況でも『やりたい』と発信をしていて、なんとその発信がきっかけで今の代表である黒田に出会うことができて。

『自分が好きなものならいくらでもできる』とパートナーとして立ち上げから一緒に活動してきました。」

ーー研究にあたってどこかで修行されたりしたのですか?

黒田さん:「独学で研究しました。人一倍研究を重ねたので焼きそばには一番詳しい人間だと思ってます!!」

【独占②】目指すのは日本の代表食

ーー焼きそばに対する思い・こだわりはズバリなんですか?

黒田さん:「焼きそばはどうしても食文化としての地位は低いので、その地位を高めて、日本食の代表的存在にしたいと思っています。

日本人の多くにとって焼きそばは身近な存在であるからこそ家庭の味で終わってしまうのが多いと思いますが、当店のようにこだわって作れば、本当に美味しい食べ物になると思うんです。

焼きそばを専門店で食べる”というカルチャーを作り、単品の料理としてフォーカスされるような存在にしたいです。」

尾高さん:「若者の流行を作りたいですね。焼きそばパンの開発を今行っているのですが、”タピオカ片手に焼きそばパン”みたいな未来を想像していて、この世で一番美味しい焼きそばパンを作りたいです。」

【独占③】海外を視野に入れて新たな挑戦を

ーー様々な麺がある中でも、ラーメン界隈では有名な「三河屋製麺」の麺を選んだ理由は?

三河屋製麺とは?
ー業務用生中華麺メーカー。
ラーメン専門店の店主、開業を準備している人をターゲットに”要望に合う生中華麺を提供”する麺のスペシャリスト。
こだわりを持つ店主がこぞって使うというラーメン界隈では有名な製麺所である。

黒田さん:「三河屋製麺はサービスが一番手厚かったことに加えて、海外(台湾)にも製麺所を構えていて、海外出店を考えた時のニーズにもとても合っていたからです。

三河屋さんから「何に使うんですか?」と聞かれて「焼きそばです」と答えたら驚かれて(笑)でも”焼きそばマーケットを開拓するのも面白い”と、とても楽しみにして頂いてます!」

ーー海外出店も考えているのですね!

黒田さん:「はい。街の特性上なのか外国人客も多く、まずは東京を中心に日本での拡大を考えています。6月に大阪で開催されるG20の公式付属会議のディナー会(東京)で当店の焼きそばを提供させて頂いたのですが良い反応を頂いて・・・!

今後はもっと海外での認知を広げたいです。寿司、天ぷら、とんかつ、カレー、うどん、ラーメンなどと並んで、焼きそばの名前が上がるようにしたいなと。海外への輸出、出店やインバウンドの取り込みも、可能な限り早く進めたいと思っています。」

取材後記

取材を通して、「鉄板・コテを使わないスタイリッシュさを意識し、屋台焼きそばのステレオタイプを脱したい」と話す黒田さんの姿が印象深く残っています。まだまだ専門店で食べるというイメージが少ない焼きそばですが、きっと一度食べればあなたの知ってる焼きそばではない、ワンランクもツーランクも上の「焼きそば」に出会えること間違いなし。カップ焼きそばにはない人間的な温かみを感じさせる、そんな焼きそばが味わえます。

(ちなみにカップ焼きそばの中ではUFOが一番最強です by黒田さん)

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