独占インタビュー

一日限定約50杯!濃厚豚骨魚介を愛す元ボクサーが営む池袋の幻のラーメン店

こんにちは!ラーメンインタビュアーの岡崎美玖(@aaamiku39)です。

今回は池袋にある、元ボクサーが営むラーメン店にお邪魔してきました。

筆者の大学の周りでは別名「幻のラーメン店」とも呼ばれているのですが、今回直接アポをとったところ取材OKとのお話が!

聞けば「電話の回線をきってからは、数多くのグルメ本の取材依頼も受けて来なかったですね」とのこと。(尚更嬉しい)

ありがたき幸せ。早速ご紹介していきましょう。

隠れ家のようなラーメン店「麺処GROWTH」へ

画像1

池袋駅西口から徒歩7分くらいところにある、濃厚魚介豚骨ラーメン「麺処GROWTH」。

店名の由来は、「日本語ラップが好きで、ANARCHYの『GROWTH』からとった」と、当店店主の大沼さん。『成長』という意味も込めて名前をつけたそうです。

少し分かりづらい場所にあるため、地図が必須になるかもしれません。

画像2

2010年にオープンして以来、店主一人でラーメンを振る舞い続けるため、不定休なのが同店の特徴のひとつ。仕込みには限界があるそうで、現在は限定約50杯のみ。夜営業までにスープが切れてしまうこともあるのだとか。

画像3

開店する場合には店主がTwitterでつぶやくため、本人が運営する公式Twitterアカウントでのみ営業日を知ることができる・・・!​(これが幻のラーメン店と言われる理由?)

たまにはこんな日も。こんなこともあります。だって人間だもの。

そのため、SNSを知らない人は、「来てみてびっくりやってない」ということに遭遇することも。ちなみに筆者もその一人でした。

こじんまりとした店内は、まるで隠れ家のよう。座席数も7席と少ないですが、その分店主との距離も近くて作っているところを間近に見ることができるのがGood point!

画像4
画像5

メニューはつけ麺・らあ麺・まぜ麺の3種のみ。学生にはつけ麺、サラリーマンにはらあ麺が人気なのだとか。

ラーメンにはつけ麺と同じベースに鰹と煮干しの淡麗スープを混ぜてのばしているのだそう。今回はオープン当初から一番人気の「並つけ麺(750円)」を頂きます!

濃厚豚骨魚介+〇〇…!?店主のこだわりとは?

画像6

いざ、着丼です。

麺には池袋に拠点を構え、創業70年の老舗製麺所である「山口やの麺を使用。何種類と食べ比べてみて、麺の味と食感がスープにピタリとはまったのだそう。加えて店主の大沼さんが山口県出身ということも決め手の一つとなったのだとか。(もはや運命としか思えない)

つけ麺マイルールに従って、まずは麺だけでいただきます。

麺オンリーでも小麦の味が感じられて美味しい・・・!もちもちつるつる食感がクセになります。

画像7

スープの具材は、炙り焼豚・メンマ・葱・刻み玉ねぎとシンプルですが、このシンプルさが良い。

ベースは濃厚豚骨魚介ですが、なんとを多く使っているのが他店と違うこだわり。実際に麺をくぐらせて口に運ぶと、鶏をベースに使うことで鶏白湯のようなクリーミーな味わいが口いっぱいに広がります。半日かけてじっくりと煮込んでいるとのことで、塩気よりも甘みが強かったのが印象的でした。コラーゲンもたっぷりで、女性客も多いのだそう。

画像8

ベースのスープと一緒に煮込んでいる焼豚は、最後にしっかりと炙って焼き目もしっかり目。噛むたびに味わえる香ばしさとジューシーさがたまらない・・・!

画像9

スープ割を頼めば、いりゴマで香ばしさもプラス!これまたあっさりで美味しい。

画像10

調味料はこちら。(左から酢・一味唐辛子・胡椒)

【独自①】オープン時はなんと現役ボクサー時代!

画像11

プロボクサーを目指して山口県から上京し、現在はボクシング界から引退しているものの、なんとラーメン店をオープンしたのはバリバリの現役時代。

元ボクサーの肩書きを持つ店主のいるラーメン店は聞いたことがありますが、“現役”ボクサーがオープンというのは、なかなか珍しいもの。

聞けば「実は東京に出てくるまでラーメン好きじゃなかった」という店主の大沼さんに、色々とお話を聞いてきました!

大沼さん:「ボクサーをしながら東京でアルバイトをしていた時に色々なラーメン店に連れて行ってもらってから、ラーメンの美味しさに目覚めました。そこからラーメンデータベースに出会って、上から食べてみよう!ってなったんです。

ちょうど濃厚豚骨魚介のブームの時に食べたラーメンに魅了され、引退後にラーメン屋を始めようと思っていたのですが、引退してからでは遅いなと。現役中に資金を貯めて、オープンしました。

【独自②】隠れた名店を作りたい。「この味」を食べに来る人のために

ーーオープンするにあたり、研究などは独学で行っていたのですか?

大沼さん:「高田馬場にある『麺屋武蔵 鷹虎」で修行していました。

麺屋武蔵 鷹虎とは?
ー国内だけで15店舗、新宿に総本店を構える武蔵グループの高田馬場店。
各店舗によりオリジナリティが出るのが武蔵グループだが、
鷹虎では豚骨と鶏ガラ、鰹節がベースのガッツリ系つけ麺が味わえる。
ちなみに麺の量は小・中・大・特大(1kg)まで無料。
スープも1回お代わりができるという食べ盛りにももってこいのお店である。

スープの仕込みなども担当していたのですが、『もっとこうすれば』という思いを自宅に持ち帰り、小さな鍋で自作していました。そうしていくうちに、自分の中で納得のいくものが出来上がりました。」

ーー麺処GROWTHの『つけ麺」にはどんなこだわりがありますか? 

大沼さん:「濃厚豚骨魚介のお店が多くある中で、他店にはあまりないような味を追求しています。常連さんも『他にはない味」だと言ってくださっていて。何度か味を変えようかと迷った時もあったのですが、今はもうこの味を求めに来てくださる人のために、変えずに今の味を大切にしていきたいです。」

画像12

▷取材後記

一人で厨房に立ち、オーダーから調理から時に取材まで全てをこなす大沼さん。彼の作るつけ麺は、濃厚豚骨魚介ってどこか「ガツン」としたものが多いなか、どこか柔らかさも感じられる・・・そんな一杯でした。リピーターが多いのも頷けます。そして、なんと年内にも2店舗目を導入予定だという麺処GROWTH。渋谷か池袋に新店を構える予定なのだとか。一般的な濃厚豚骨魚介とは一味違うラーメンを味わえる機会が増えそうな予感・・・!乞うご期待です!(2021.11.17追記:湯島に二号店『麺処大沼』オープン)

(一押しのラーメン店は、茨城県にある『煮干し中華ソバ イチカワ』です by大沼さん)

ーーー

最後までお読み頂きありがとうございます。右下のハートボタン、コメント等もお待ちしています!

筆者のSNSも(ほぼ)毎日更新中です。是非是非チェックしてみてください✔︎

Twitterはこちら / Instagramはこちら

店主さんと一緒にラーメンを食べながら、直接ラーメンのこだわりを教えてもらい、”想い”をお届けする「まかなインタビュー」📺
YouTubeはこちらから!