こんにちは!ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。
今回ご紹介するのは、「お笑い芸人」と「ラーメン店主」の二足のわらじを履きこなすスーパー店主の手がける、超濃厚な甲殻類味噌ラーメン専門店。
店主を務めるのは、アゴモノマネで有名なお笑い芸人「HEY!たくちゃん」氏。今回の独占インタビューは、前編・後編と2回に分けて掲載していきます!
いわゆる「芸能人の手がけるラーメン」は、経営のほとんどが現場スタッフ任せになっている店舗もあると言われる中、店主自らが仕込みをし、厨房に立ち、接客をするラーメン店がなんと渋谷のど真ん中、センター街にありました。
では早速ご紹介していきます!
甲殻類専門の味噌ラーメンに胸を躍らせながら「オニソバフジヤ プレミアム」へ
渋谷駅ハチ公口から徒歩3分ほどのところにある、「onisobafujiya ~PREMIUM~(オニソバフジヤ プレミアム)」。
2019年7月17日にオープンしたばかりで、HEY!たくちゃん氏が手がける「鬼そば 藤谷」のセカンドブランドとなるラーメン店です。
1つのビルの5階に「鬼そば藤谷」、そして新たに3階にオープンした、今回ご紹介する「オニソバフジヤ プレミアム」。
同ビルに2店舗を構えたのにはある理由があるのだとか。(後半の独占インタビューで明らかになるよ)
中に入ってみると、店内は光沢感のある木目調のカウンター席で囲まれていて、高級感もあります。リラックスしてラーメンを食べることのできる雰囲気です。
「一人一人のお客様と目を合わせたい」という思いから、厨房から作ったラーメンをそのままカウンターへ運べるようにこのレイアウトにしたのだそう。
全体のメニューはこんな感じです。
今回は、1日限定20杯の「蟹味噌らぁ麺(1000円)」をいただきます!
1日限定20杯!濃厚な蟹×味噌の旨味が見事に凝縮された「蟹味噌らぁ麺」
着丼です。
麺の上には蟹のほぐし身、チャーシュー、ねぎ、とびっこ(トビウオの魚卵)がトッピングされています。
ベースとなるスープには、下味に鶏のもみじ(足の部分)が入っており、濃厚さを調和させさっぱりさせる効果があるのだとか。
宮城県産渡り蟹・ストーンクラブ蟹を贅沢に加え、じっくりと煮込んでいったものがこちら。今回特別に見せていただきました!
もうひとつの主役である味噌は、福井県の400年味噌である米五味噌を使用。
こだわりの素材がギュッと濃縮されたスープを一口味わうと、超超超濃厚な味噌と蟹が口全体をジャック!味噌と蟹が喧嘩をすることもなく、どちらかの主張が欠けることもなく、「なんだこれ、おいし…!!!!」と、甲殻類マニアの筆者も思わず口からこぼれてしまうほどの美味しさ。
中太縮れの麺は、豊華食品の麺を使用。「鬼そば藤谷」創業時に取引しており、新たに共同開発したのだとか。
固さも程よくもちっとしており、濃厚なスープにも負けず小麦の味もしっかりと感じられます。
蟹のほぐし身も甘味があり、ネギとスープと一緒に食べるのが筆者のオススメの食べ方。ネギの香味がプラスされることでこれがもうたまらなく美味しい…!
大判サイズのチャーシューもとても柔らかく、箸で簡単に切れてしまうほど。脂身もちょうどよく、しっかりと炙られていて香ばしさも出ています。
ごちそうさまでした!
【独占①】同ビルに”おもてなし”をより大切にした新店舗を展開
渋谷センター街で7周年を迎えた『鬼そば藤谷』。芸能人で初めて、ニューヨークマンハッタンにて行われた世界最大のフードフェスにも参加したHEY!たくちゃん氏。そのイベントで振る舞われたのが、当店の前進とも言える甲殻類味噌ラーメン。
独占インタビュー前編では、プレミアムブランドとして新展開した「オニソバフジヤ プレミアム」のオープンの秘話についてお聞きしていきます!
ーー5階の「鬼そば藤谷」では塩そばをメインで扱っているかと思うのですが、甲殻類専門の2店舗目をオープンさせたのはなぜですか?
「もともと甲殻類が好きで、『鬼そば藤谷』で限定メニューとして甲殻類を使ったラーメンを提供していたのですが、いつか甲殻類専門でオープンしたいと思っていました。どうしても塩が繊細なため、香りがうつってしまうんですよね。
そして現在38歳になり、45歳までの新たなるスタートを切るための母体を作りたい、という思いから2店舗目をオープンさせようと決意しました。」
ーーそうなのですね。新店舗は別の場所でオープンする経営者も多い中、同じビルに2店舗目をオープンするのは珍しいですよね。
「自分が厨房に立つので、”管理が行き届くところにしたい”と思っていて、いろいろ考えた結果同じビルでオープンしようと決めました。
5階の『鬼そば藤谷』を振り返った時に、お客様と1回1回目を合わせることが難しい環境だなと…出すのが勿体無いくらいのラーメンを日々提供しているので、“1人1人のお客様と、より一言でも喋ったり目を合わせたい”という思いからレイアウトにもこだわり、対面式のカウンター席にしています。
『オニソバフジヤ プレミアム』では”濃厚な甲殻類専門店”として打ち出し、『鬼そば藤谷』とはコンセプトもガラッと変えて展開していきたいなと思っています。」
(ストーンクラブ蟹と言われるイシガニが箱いっぱいに…!これは贅沢です。)
【独占②】「スープの”温度”を特に重視しています」
ーーニューヨークにて行われた、世界最大のフードフェスティバルでも実際に現地で提供されたということで、「蟹味噌らぁ麺」「ロブスター味噌らぁ麺」のこだわりはどこにありますか?
「スープの”温度”にとてもこだわっていますね。
2019年に参加したニューヨーク世界最大のフードフェスティバルで、ロブスター味噌らぁ麺を1日目に600杯だったのが翌日に1400杯を売り上げたんです。(異国の地で2日間で約2000杯!凄い…!)
食べに来てくれた人に理由を聞いてみたら、Instagramなどで見て来てくれた人が多くて。https://instagram.com/p/Bxn5r7FHpnZ/embed/
「今年のフードフェスのジャパンブースには、ロブスターを使ったラーメンで日本の本格的な味噌ラーメンが味わえる」「豚骨ラーメンとは違うものをやっているらしい」となどといった口コミが広がっていたらしく、「ニューヨークにはない熱さのラーメン」というのが話題だったそうなんです。
実はニューヨークの人は熱々のラーメンは嫌がるのですが、敢えて熱々の状態で提供しました。日本ではこれくらい熱い!というのを伝えたら、フードフェスに世界中から集まった方々に、「こんなに味噌は熱くしたスープの中に入れると美味しいんだ!」「海老と味噌がこんなに合うとは!」と驚いていて。」
ーーなるほど。普段日本にいると熱さには馴染みがありますが、向こうでは珍しいものだったのですね。
「来場者に、「あなたに会わなかったら知らなかった」「忘れられないくらい美味しかった」と言ってもらえたのがとても印象的でしたね。
自分の中でお笑いを超えるほどの嬉しさで、まだまだ可能性はあるなと確信した経験でもありました。」
【独占③】今後はラーメンに合うカクテルも!?
ーー2店舗目をオープンさせたばかりかとも思いますが、今後の展望はありますか?
「実はもう少ししたら、ラーメンに合うカクテルも出そうかなと思っています。新たな場所を展開したことでリフレッシュして色々案も出てきていますね。というのも、ラーメンとカクテルって似ているなと思っていて。ベースを使って何を入れるかによって味が変わったりするので…
ですがもちろんラーメンを主軸にして考えているので、まずは「蟹味噌らぁ麺」と「ロブスター味噌らぁ麺」の2つを日々ブラッシュアップしつつしっかりとやっていきたいと思っています。」
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前編のインタビューはここまで。
後編では、HEY!たくちゃん氏がお笑い芸人からラーメン店主に至る経緯、率直な今の思いなど、店主の素顔に迫ります。お楽しみに!
HEY!たくちゃん氏のTwitterはこちら
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