こんにちはラーメンインタビュアーの岡崎美玖(@aaamiku39)です。
今回は早大生御用達だという、早稲田の家系ラーメンの最前線を走るラーメン店をご紹介します。
いつものようにTwitterでラーメンパトロールをしていたら、あるパンチの強めな店主さんにまつわるツイート見つけ(現在は削除されているのですが)、何も考えずにつぶやいたところ…
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039214/picture_pc_9037c1077a79a85ecdf02a8066bd0a28.jpg?width=800)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039220/picture_pc_fe8108308ac665cc22e185767357771e.jpg?width=800)
なんとツイートを見たアルバイトのこしかわさんから直々にお話をいただき、取材に行かせて頂くことに!(歓喜)(Twitterありがとう)
このお店というのが、今回の主役である「武道家」早稲田本店。
早速ご紹介していきます!
早大生人気NO.1「武道家」早稲田本店へ
東西線早稲田駅より徒歩1分のところにある、家系ラーメン「武道家」早稲田本店。東京で6店舗を構える「武道家」の本店として広く名前が知られています。
そもそも家系ラーメンとは?
-神奈川県横浜市磯子区・西区を発祥とする豚骨醤油ベースにし、
太いストレート麺を特徴とするラーメン、およびそのラーメン店群。
元祖は1974年創業の「吉村家」。
2006年にオープンして現在13年目だそうですが、外にはいつも行列が…!
筆者は17時ごろに並びはじめ、前に5人ほど並んでいました。ですが回転も早いので5〜10分ほどで店内へ。
入店した瞬間、「せーーーーーいッ!!!」という声が。明るい接客ってそれだけで元気貰えるので最高です◎
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039661/picture_pc_a5b45baff6429545ebbba7ed3225e38d.jpg?width=800)
まず入ったらどうすればいいの?という方に、武道家おすすめの食べ方を。是非参考にしてみてくださいね。
女の子にも喜ばれるサービスの数々
①店員さんの積極性
店内は、4年前にリニューアルをして綺麗なお店に。紙エプロンも何も言わずともスッと渡してもらえたり、「一人で来てる子には『今日初めて?』などと積極的に声をかけて会話のきっかけを作りをしています」と、常に神対応の店員さん。ラーメンを食べに行って仲良しの店員さんもできちゃうなんて一石二鳥!
帰りにはお口直しにアメちゃんももらえちゃいます。
②レディースラーメン
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13027883/picture_pc_b48002c5fea39a71b6e9d97a3995e506.jpeg?width=800)
なんと武道家には女性限定でレディースラーメンもあるのです。ポイント高い!並の麺半分の代わりに半キャベツのトッピングなので、麺160gも食べきれないかも〜なんていう女の子も安心です。
これが功を成したのか、リニューアル後にはなんと11席全部女の子になった時もあったのだそう。(さすが女の子にも人気店!)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13040627/picture_pc_a8923c36709e6947734650df8ecff851.jpg?width=800)
全体的なメニューはこちら。
今回は「得ラーメン(1000円)」を頂きます!(レディースラーメンガン無視)
※ちなみに「かため(麺)・ふつう(味)・ふつう(油)」で頼みました
これぞ家系の王道の味!ライスと世界一合う家系ラーメン
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13026078/picture_pc_74e1b7d60174cc2c16930f6ba38e1e17.jpeg?width=800)
いざ、着丼。
豚骨醤油スープに、チャーシュー、ほうれん草、海苔がトッピングされたこのビジュアルはまさに「THE家系」。(海苔はプラス4枚サービスしてくれました)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13026418/picture_pc_3fcae964a1f771d3449a212123df9502.jpeg?width=800)
武道家のスープは、1日計300kgに及ぶ大量の豚骨の様々な部位を使用し、旨味を出しきるまでとにかく煮込み続けて超強火で炊き出す超濃厚豚骨スープ。
コラーゲンも豊富で美肌効果だけでなく人骨形成にも役立つ効果も。
「スープには、味(旨味)と濃度(粘度)の二種類がある」と、店主の滝坂さん。その中の濃度が他店の家系よりも濃度計で測ったところ倍以上あるのだとか。「旨味をいかに潰さず濃度を出すか」というバランスに苦労しながらも完成されたスープは、一口食べるだけで旨味と高濃度が一気に舞い込んでくるので脳内パレード状態です。これぞ幸せの味…(全部飲み干したいところですがライスが待っているのでいまは我慢)。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13026662/picture_pc_5831ef3fc683382ca9b06959d06e586e.jpeg?width=800)
麺は家系ラーメンでよく使われている「酒井製麺」の麺を使用。
もちもちっとした平打ち中太麺は一本一本は短めで、スープともよく絡み、相性も抜群。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13028795/picture_pc_70b78cb626f11bbdc3f220e6b145493a.jpeg?width=800)
チャーシューはしっとりしていて噛みごたえもあり。しっかりと厚みもあるのですが、脂っこいというよりも肉肉しさが詰まった感じで筆者好みのチャーシューでした。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039365/picture_pc_23c255c678b211d9fb340ba190d1dad4.jpg?width=800)
家系ラーメン独特のトッピングといえば、ほうれん草。
ビタミンもカリウムも豊富なほうれん草のおかげで、塩分から来そうなむくみもこれでチャラになるし(?)、ほうれん草多めで頼んでる人もちらほらいました。家系ラーメンにほうれん草トッピング考えた人、天才だと思うんですよね。本当に。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039371/picture_pc_f5329e7f40da2a7e68c63abd420ab879.jpg?width=800)
箸を入れるとスッととろけ出る半熟味卵を食べて…
待ってましたオン・ザ・ライス!!!!
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13039620/picture_pc_53461b9dbdcdab2987ffb440fdc9ed64.jpg?width=800)
なんと終日何杯でも無料だという武道家のライス。
無料の青かっぱ(きゅうりのお新香)と一緒にサイドメニューとして食べてもよし、チャーシューを乗せて食べてもよし、筆者のように締めまで取っておいてスープと一緒に食べるもよし…
この締めが最高にギルティなのですが最高に美味しいので、是非試してみてくださいね。(ただしくれぐれも残さないように!!環境のためにもね)
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13027032/picture_pc_e00eb8171a0482c41adcb222f74e3cd3.jpeg?width=800)
調味料も沢山常備されています。(にんにく、からしみそ、おろししょうがなどなど)
【独占①】実は本格派バンドマン!?
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13028703/picture_pc_7f2216ba5e5e4b4640e475e68714b851.jpeg?width=800)
学生時代からバンドを続け、高校卒業後はロサンゼルスの音楽学校に留学。本格派のバンドマンの経歴を持つ、武道家早稲田本店店主の滝坂さんにインタビューをしてきました!
「バンドをやりながら、アルバイトとして某有名ラーメン店で働いていました。26歳の時、音楽への楽しさを見出せなくなってしまったことを機に、幼少の頃から好きだったラーメンの道に行くことを決意しました。」
武道家について、滝坂さんからのプチ情報!
ー武道家は元々創業者である菊地氏(現在は野方『輝道家』の店主)が都内6店舗統括しており、現在は各店舗に運営・経営を任せる形になっているのだそう。現在も大将として慕っているそう。
ーーなぜバンドマンから武道家早稲田本店の店長に?
「元々武道家の常連として通っていたんです。憧れもあり、最初は独立志望で入社しました。するといつの間にか早稲田の街がどんどん好きになっていて、『この街で店長を経験したい」と思い現在に至ります。基盤となる接客スタイルやスープのベースは店舗共通ですが、自分の味付けをプラスしています。例えば、早稲田は学生街なので濃い味付けを好む人が多く、少し濃いめで作るなどアレンジを加えています。」
【独占②】「述べ300人以上、顔だけでなく好みまで覚えています」
高田馬場といえば都内屈指のラーメン激戦区。3ヶ月や半年ももたずして閉店してしまうお店も・・・。そんな中、学生を中心に早稲田で愛される武道家には愛されるヒントがありました。
ーー筆者の知り合いの早稲田生は、こぞって「早稲田のラーメン=武道家 」と言い、常に行列のイメージです。滝坂さんが感じるリピーターを生む魅力ってなんですか?
「美味しいラーメン・良い接客・満足のいくサービスは当たり前の事だと思っています。プラスαで何か魅力をつけないと激戦区の地では生き残っていけないと思っていて、武道家のストロングポイントはアットホームな環境だと思います。
「どうも!いらっしゃいませ!」というような形式ばったものを捨て、サークルの練習帰りに来る子達には「お疲れ!今日は何しに来たの?笑」と声をかけたり、時にはプライベートな話をしたりもします。」
ーーなんか学生を育てていくような感じですね。
「そうですね、成長を見守っているような気持ちです。
最近だと、高校生に毛が生えたような頃から食べに来てくれていた子達がいつの間にかスーツを着て就活生になっていて、「大人になったなあ」と。卒業して地方配属になった子達なども、長期休みなどで東京に帰ってくる際に顔を出してくれるOBも多くて、とても嬉しいです。」
【独占③】コラボを通して早稲田の街を盛り上げていきたい
元々料理好きで、センスに従って作って出来上がった一杯はなんとほぼ試食しないという滝坂さん。真相を本人に直撃してみました!
一般的なラーメン店は1日のスープを朝に仕込んで無くなり次第終了ってのが多いけど、うちは常にガラを入れてお湯を足してリアルタイムで作ってます🍜お客さんの入り具合で作り方は変わるし、レシピなんてものは無い。ぶっつけ本番ですよ。 pic.twitter.com/rmYw1Tvnht
— 【公式】武道家 本店 (@budoukawaseda01) June 9, 2019
「本当です。新メニューを作る時、味見は一口しかしないです。頭の中でアイデアやレシピが浮かんで、自分のセンスに従って作って、「これだ!」というものが出来上がるので、一度しか食べないですね。販売するときも「絶対いける」とう自信が最後に後押ししてくれます。」
ーー限定メニューはよく考えたりしているのですか?
「実はあまり限定ラーメンは作ろうと思っていないです。自慢の家系ラーメン一本で勝負していけると思っているので。
そんな中でも限定ラーメンを作る理由は、早稲田祭の運営スタッフや応援部とコラボして早稲田の街を盛り上げたいという気持ちからお祭りの催し物として限定ラーメンを作っています。誰かの喜ぶ顔が見れたらいいな、と思って作っているので時には原価価格を無視して赤字覚悟でも作ります(笑)」
取材後記
ラーメン店主である前に一ラーメンオタクでもあるという滝坂さん。話題になったラーメンは真っ先に食べにいくのだそう。「売り上げが落ちたから限定メニュを作るのではなく、街の活性化のための限定ラーメンを作りたい」という言葉から早稲田愛がひしひしと伝わってきました。今まで300人以上の顔だけでなく味や好みまで把握しているという彼を筆頭とする武道家の接客スタイルからも、早稲田のラーメン界隈の中でも圧倒的人気を誇る理由がわかります。
この味が完成ではなくて、この味がスタート。日々精進。 pic.twitter.com/hpeoTn1QVy
— 【武道家店主】滝坂滋晃 (@shige0805) June 30, 2019
常に進化をし続ける武道家早稲田本店。家系ラーメンを食べたことのない人は是非当店でデビューしてみてはいかがでしょうか。
(“美味しいラーメンを食べて、ライスもお腹いっぱい食べてもらって、店員とも面白く話せる”そんなお店を目指しています by滝坂さん)
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